〜プレイオフに向けて3・4・5位争いについて

Q:現在、3・4・5位争いが大混戦となってきましたが

河内:5位の大分としては仙台に3位で突っ走って欲しかったんじゃないかな。東京とは直接対決が4試合も残っているから、一気にひっくり返せる可能性が高かった。東京をターゲットにしていただけに、想定外だろう。

Q:特に4位・仙台は終盤戦にかけて上位陣との戦いが続きますが

仙台・浜口HC河内:開幕して仙台はトップだったのは、上位陣とあたっていなかったから。だから今が一番つらい時だと思うよ。その一番厳しい時に、ディオウフの怪我が重なって、アウェイで上位陣と戦わなくてはいけない。この正念場をどう乗り切るかだね。(写真:仙台・浜口HC)

〜首位争いの行方は

Q:現在、得失点差で首位を争っている大阪と新潟ですが、今後の展開はどうなりますか

新潟・廣瀬HC河内:新潟・廣瀬HC(写真)は、レギュラーシーズンで1位になりたいというわけではない。もうすでにプレイオフに行けるのはわかっている。彼が今一番気にしているのは、3位にどのチームが来るか。どこだと戦いやすいかを考えている。とくに仙台の動向を見ながら新潟は戦うと思うよ。

大阪は絶対に1位でレギュラーシーズンを終えたいという気持ちだろう。それはプレイオフでの対戦相手を考えているのではなく、1位にこだわっているだけだと思う。その裏には、自分たちがトップになった時に、今まで使っていなかった選手を使いたいという気持ちがあると思う。

でもそんな緊張感のない状況で選手を起用しても、意味がないように感じるけどね。終盤戦において、大阪にとって一番の不安は、主力の離脱。現在はスタメン+2人の7人で戦っており、ほとんど固定されたメンバーだから、そこから怪我で2人ほど抜けると厳しいね。今、誰も怪我をしていないことが、終盤戦にもしや・・・ということもある。それがすごく心配。プレイオフは一発勝負だからね。

〜いきなり山場が!3月3・4・5日に何かが起こる

Q:3月3・4・5日は全てのカードが見ものですが、まずは新潟にホームを移しての首位決戦は

大阪・天日HC河内:首位の大阪は、1位で通過するためには、何がなんでも新潟にホーム初の黒星をつけなくてはいけない。新潟もホームで大阪にだけは絶対に負けられないという意地がある。これは、かなりの白熱した試合になると思うよ。(写真:大阪・天日HC)

Q:そして、埼玉vs.仙台も見逃せませんね、ここはテレビ中継もありますが

河内:特に仙台にとっては今週の埼玉戦がプレイオフ進出において、最大のヤマ場といえる。どんなことがあっても、2つとらないといけない。そうしないと、現在5位の大分がターゲットを東京から仙台に切り替えることになる。現在仙台は負け越している(12勝14敗)が、まずは埼玉に2連勝して勝率を5割に戻すこと。その後は選手が整うまで、1勝1敗を続ければいい。ここを5割で乗り切ったら、プレイオフに行けると思うね。

埼玉・ベンワーHC代行でも、今回はテレビ中継があるということで、埼玉の選手もかなりモチベーションは上がっていると思う。そんなチーム同士のぶつかり合いは、見ものだね。(写真:埼玉・ベンワーHC代行)


Q:そして、大分vs.東京は、いい流れできているもの同士の対決ですが

大分・桶谷HC代行河内:この結果が終盤戦の順位に大きく影響するのは間違いない。連勝したチームは勢いに乗れるだろう。大分は連勝したら、ベスト4へ食い込むだけでなく、一気にジャンプアップする可能性も出てくるし、これ以上引き離されないためにも、連勝するしかない。(写真:大分・桶谷HC代行)

東京・ブライアントHC東京は1勝1敗でもいいだろう。2連勝できれば大きなアドバンテージとなるのは間違いないけれど、2勝出来なくてもプレイオフの可能性は十分ある。東京は次に新潟戦があることで、次につなげたいという気持ちがあるだろうが、まずは目先の勝利を第一優先で戦って欲しい。東京はあまり先をみないことだね。(写真:東京・ブライアントHC)

Q:どのチームにとっても、今週末の試合は正念場といえるということですね

河内:1・2位争いは最終戦までもつれると思う。そしてプレイオフ出場をかけた争いも最終戦までもつれると思う。それを占う意味でも今週末の試合は大きなヤマ場と言えるね。

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インタビュー/構成:柴田愛子