6月21日付けで発表しましたように、公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)、一般社団法人日本バスケットボールリーグ(NBL)、日本バスケットボール育成リーグ(NBDL)と統一プロリーグに関して、協議を進めてまいりました。現在の進捗状況をご報告いたします。

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1.推進メンバー会議

(1)開催実績
6月27日、7月3日、7月11日の3回、検討のためのグランドデザイン構築を目的として開催された。今後は、より具体的な検討を行う「新リーグ組織委員会」(「新リーグ準備室」から名称変更。JBA、NBL/NBDL、bjリーグ、及びチーム代表が参加)に主たる検討の場を移し、推進メンバー会議については適宜必要に応じた開催とする。

2.新リーグ組織委員会

(1)開催実績
7月14日初会合が開催され、今後の検討内容、スケジュールなどについて議論を行い、9月までに集中的に開催していくこととなった。

(2)具体的な今後の検討事項
今後以下の点の詳細を検討していく。
・リーグ構造(リーグを構成するチームの振分け)
・リーグへの参加条件(チームの運営形態等)/リーグ運営上のルール(フランチャイズ制、戦力均衡策などの課題列挙)
・競技ルール(国際ルールを大前提とする。但し、ローカルルールはFIBAに確認する。)
  
3.これまでに合意または確認した事項

(1)統一の理念
バスケットボールの更なる発展に資する統一プロリーグ創設の理念について再整理し、ステークホルダーと共有していく。

(2)リーグ組織(運営法人)
運営は新法人で行う。スポーツ組織としての公益性、公明性、事業性に配慮し、法的な確認と理念整理を行った上で検討し、形態を早急に決定する。

(3)リーグ構造
当面は全チームが参加できる1リーグを前提に議論を進める。今後、1リーグの形態についていくつかの候補案を作成し、チームの意見を十分に反映しながら検討を進めていく。

(4)2014年・2015年シーズン
・2014年シーズンにおいては、両リーグの交流試合が下記の通り予定されている。
・2015年シーズンにおいては、2016年からの統一プロリーグ創設に向けて、更なる交流戦も計画を予定している。

※2014年シーズンにおける交流試合スケジュール(7月14日現在)

・9月6日(土)新潟アルビレックスBBvs リンク栃木ブレックス(NBL)
・9月13日(土)信州ブレイブウォリアーズ vs. 三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(NBL)
・9月13日(土)リンク栃木ブレックス(NBL) vs. 新潟アルビレックスBB
・9月14日(日)新潟アルビレックスBB vs. 三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(NBL)
・9月21日(日)信州ブレイブウォリアーズ vs. 豊田通商ファイティングイーグルス名古屋 (NBL)
・9月23日(火・祝)リンク栃木ブレックス(NBL) vs. 秋田ノーザンハピネッツ
・9月27日(土)信州ブレイブウォリアーズ vs. 東京エクセレンス(NBDL)

10月末までに新リーグ全体の骨格及び具体策を策定するために、ようやく第一歩を踏み出すことが出来ました。ファンの皆様、スポンサー・パートナーの皆様、全国のバスケットボール関係者の皆様、選手・チーム関係者の皆様、日本のスポーツ関係者の皆様、報道関係者の皆様、など全てのステークホルダーの皆様のご期待に沿えるよう協力して鋭意検討を行ってまいります。今後も適宜話し合いの進捗状況について公表してまいります。

今後ともご支援を宜しくお願い申し上げます。

公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)会長 深津泰彦
一般社団法人日本バスケットボールリーグ(NBL)・日本バスケットボール育成リーグ(NBDL)理事長 丸尾 充
株式会社日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)コミッショナー 河内敏光

★公益財団法人日本バスケットボール協会HP
http://www.japanbasketball.jp/news_detail.php?news_id=24311

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■河内敏光コミッショナーコメント

まずは統一プロリーグに向けて話し合いを始めることが出来たことを嬉しく思います。

ただ、話し合いを始めることはゴールではなくスタートです。統一プロリーグを実現するには、多くの課題があり、それをクリアしていくのは簡単なことではありません。困難が予想されますが、何とか乗り切っていけるよう話し合っていきたいと思っております。

我々、bjリーグは、スポーツを一部の人のものではなく、広く皆様に楽しんでいただく産業とするべく、プロのバスケットボールリーグをスタートいたしました。まだまだ道のりはなかばではありますが、6チームで始まったリーグは、おかげさまで22チームまでチーム数を増やし、観客動員は100万に迫るまでとなることができました。

2016年から始まる統一プロリーグも、当然、広く皆様に愛されるリーグとならなくてはならないと考えております。我々には2014-2015シーズンで10シーズン目を迎える歴史とノウハウがあります。統一リーグが出来る際には、中心となってその役割を担い、その経験と実績を活かして貢献していけるよう、話し合いに参加していきたいと思っております。

昨シーズン、bjリーグに所属をしていた富樫選手が、現在、NBAを目指しトライをしております。富樫選手は、昨シーズン、秋田ノーザンハピネッツの主力として活躍し、今回、ダラスマーベリックスの一員としてサマーリーグに参加しておりますが、今朝方行われましたシャーロットホーネッツとの対戦では12得点をあげる活躍をあげたという嬉しいニュースも聞いております。富樫選手のチャレンジを見て、次代を担う選手たちはそれに続こうとしてくれることを期待しています。

2020年には東京でのオリンピックもあります。地域から世界に羽ばたいていくような選手を輩出していけるよう、魅力的なリーグを作ってまいりたいと思います。

事業性の確立を目指し、地域の発展、関係者の雇用の創出など、プロリーグを通じ、バスケットボールを産業としていけるよう進めてまいります。

宜しくお願い致します。