10周年を迎えた頂上決戦!栄光への挑戦権をかけた熱い戦いが、今週末いよいよ始まります。勝者は5月24日の決勝戦に駒を進めます。※写真をクリックすると拡大表示されます。

【ウェスタン・カンファレンス ファイナル】

滋賀レイクスターズ(4位)vs. 浜松・東三河フェニックス(3位)

ウェスタンカンファレンス セミファイナルでは上位チームを倒し、有明への切符を手にした両チーム。滋賀は初出場、浜松は5回目のファイナルズ進出となります。

滋賀はレギュラーシーズン1位通過の京都に対して、最終決定戦までもつれ込んだ接戦を見事制しました。今シーズンの対戦成績では1勝3敗と分が悪かったものの、遠山HCのもとチームを立て直しました。

ウッドベリー、パーマーには厳しいマークが予想される為、岡田、横江が突破から相手ディフェンスをこじ開けられるか、またそこで生まれたスペースを活かし、得点に繋げられるか注目されます。

一方の浜松は、沖縄ブースターの大声援が響く敵地に乗り込み、2連勝でファイナルズ進出を決めました。相手の強力なオフェンスに対して、常にアグレッシブに戦い、一進一退の展開の中でも、その集中力は途切れることはなく我慢強さを発揮しました。

また、3Pシュート成功率でリーグ1位を獲得した大口は、そのプレイだけではなくチームを支えるベテランとしても期待が集まります。

初めてのファイナルズ進出で勢いに乗る滋賀、3回目の栄冠を目指す浜松、ともに勢いのある両チームの戦いに注目です。

【イースタン・カンファレンス ファイナル】

秋田ノーザンハピネッツ(1位)vs. 岩手ビッグブルズ(2位)

イースタン秋田は新潟に先勝され追い込まれるも、ホームの大声援を背に底力を発揮し、最終決定戦では田口が劇的なブザービーターでファイナルズ進出を決めました。

注目選手は得点部門、スティール部門でリーグ3位にランキングされているロビー。攻守において貢献度は非常に高く、試合を左右するキーマンです。また、ファイナルズ進出の“立役者”である田口も、その好調を維持し試合に臨めるか注目されます。

一方の岩手は、先勝して迎えた第2戦、相手を寄せ付けず54点差で大勝し、チームは絶好調でファイナルズを迎えます。個人技で状況打開ができるランダルがチームに勢いを持たせれば、ブラックレッジもゴール下で存在感を発揮しました。

桶谷HCが「100点満点に近い」と評した試合から1週間、有明でどのようなバスケットボールを見せてくれるのか楽しみです。

順当に勝ち上がった1位と2位の対戦となります。シーズン勝率でも並び、対戦成績も2勝2敗の互角。今シーズン最後の対戦でどちらのチームに軍配が上がるのでしょうか。まさにライバル同士の戦いに熱戦必至です。

ライター:大木康友
写真:(C)AFLO SPORT/bj-league