プロバスケットボール bjリーグ公式ブログ

プロバスケットボール「bjリーグ」。このブログではリーグ情報に加え、参戦する青森、岩手、秋田、仙台、福島、新潟、富山、長野、群馬、埼玉、東京、横浜、石川、浜松、滋賀、京都、大阪、奈良、島根、広島、高松、福岡、大分、沖縄のチーム情報を掲載しています。

bj league 青森ワッツ 岩手ビッグブルズ 秋田ノーザンハピネッツ 仙台89ERS 福島ファイヤーボンズ 新潟アルビレックスBB 富山グラウジーズ 信州ブレイブウォリアーズ 群馬クレインサンダーズ 埼玉ブロンコス 東京サンレーヴス 横浜ビー・コルセアーズ 金沢武士団 浜松・東三河フェニックス 滋賀レイクスターズ 京都ハンナリーズ 大阪エヴェッサ バンビシャス奈良 島根スサノオマジック 広島ライトニング 高松ファイブアローズ ライジング福岡 大分・愛媛ヒートデビルズ 琉球ゴールデンキングス

河内敏光

BSフジ番組に河内コミッショナー出演

ゴルフ好きの阿川佐和子さんが、毎回各界のトップを招いてトーク&ゴルフを楽しむBSフジの番組「阿川佐和子のゴルフフォーラム」に河内敏光コミッショナーがゲスト出演いたします。

番組名:阿川佐和子のゴルフフォーラム
放送日時
8月09日(土)23:00-23:25「河内さんと阿川さんの熱いバスケトーク」
8月16日(土)23:00-23:25「ゴルフ対決!!河内さんvs.阿川さん」
チャンネル:BSフジ(181ch)

●番組のみどころ
ゴルフ好きの阿川佐和子が、毎回各界のトップを招いてトーク&ゴルフを楽しむ!
「ゴルフの話」「仕事の話」「プライベートの話」などトークでゲストの人柄に迫りながら、『阿川佐和子90台への道』と題し、牧野裕プロによるラウンドレッスンがスタート!今回は2週に渡りお送りします。スポーツファンのみならず、「100を切れない」ゴルファーの方、必見です(収録場所:ラ・ヴィスタゴルフリゾート)。

★番組HP

あけましておめでとうございます

New Year
皆様のおかげで、bjリーグも3度目のシーズンを迎えることができました。チーム数も10に増え、カンファレンス制を導入、今年の秋には浜松・東三河、滋賀を加え、当初の目標である12チームにまで拡大することとなります。

新年も皆様のご期待に沿えるよう精進してまいりたいと思います。引き続き、bjリーグをよろしくお願いいたします。

bjリーグコミッショナー 河内敏光

解説者・河内敏光 2007-2008シーズン展望

3年目を迎えるbjリーグ。2007-2008シーズンは新たに2チームを加えた10チームが激闘を繰り広げる。今年はカンファレンス制の導入など新たな試みもあり、さらなる盛り上がりが期待される。今シーズンのみどころや展望をBSフジ「プロバスケ! bjリーグtv」の解説でおなじみ、河内敏光氏(bjリーグコミッショナー)が占う。

■イースタン・カンファレンス

仙台89ERS
ディオウフが抜け、得点力に不安の残る仙台。持ち前のディフェンス力で、失点を最小限に抑えることがシーズン序盤を乗り切る術だろう。昨年スタートダッシュに失敗したことで、シーズン全体を通して勝率5割を行ったり来たり。それだけに今年は開幕後の数試合が正念場となる。昨シーズンの二の舞にならぬよう、いいスタートが切れるかがシーズンを占う上で重要となってくるだろう。

新潟アルビレックスBB
ゴール下の要であるデービスが移籍したことで、今までのプレースタイルを変えざる得ない状況となった。今までのようにオフェンスリバウンドは取れないことを想定し、アウトサイドのシュート成功率を上げることで、デービスが抜けた穴を埋める。昨年は怪我人が続出し、若手が伸び悩んだ感のある新潟。しかし、プレシーズンゲームでは順調な仕上がりを見せ、シューターも着実に育っている。今年が正念場となるであろう新潟が、どんな戦い方を見せてくれるかに注目。

富山グラウジーズ
富山は外国人選手が総入れ替えとなり、新メンバーが日本のバスケに馴染むまである程度の時間が必要だ。チーム固めの段階だけにシーズン序盤は苦しい戦いが予想される。そんな中、3Pに期待のかかる蒲谷の加入は大きい。既存の日本人選手も昨年一年間で大きく成長した。bjリーグで2年目を迎える今シーズンは、日本人がチームを引っ張る。

埼玉ブロンコス
東カンファレンスのダークホースとなるのはこのチーム。過去2シーズンは下位争いに甘んじている埼玉。試行錯誤のチーム状況の中、日本人選手のプレーイングタイムが増えたことで、チームの底上げに成功。さらにディオウフを獲得したことで、得点力のアップも期待できる。レベルアップした日本人とチームにフィットした外国人。今年は非常にバランスのいいチームに仕上がっている。今シーズンは十分上位を目指せる実力を持ち合わせているといえるだろう。

東京アパッチ
昨シーズンは最下位に終わった東京。オフェンス力の高いチームだけに、ディフェンス面の脆さが目立った。しかし今年は一味も二味も違う。リーグNo.1のディフェンス力を持つデービスが加入し、最重要課題だったセンターの補強に成功。そしてさらにシューターの城宝を加えることで、今まで足りなかったピースが全てそろったといえるだろう。万全のメンバーで臨む今シーズンは優勝候補の一角を担うに違いない。

■ウェスタン・カンファレンス

大阪エヴェッサ
3連覇を狙う大阪にとって昨年のMVPパルマーが抜けたのは大きな痛手だ。しかし大分から機動力のあるマーシャルを獲得。彼がどれだけアジャストするかがシーズン序盤の課題だろう。とはいっても大阪の強みはリーグ随一の「安定感」。また、「勝負どころ」を知っているのも、さすが2連覇を成し遂げた王者といえよう。その抜群の安定感で今年もリーグを引っ張っていくに違いない。

高松ファイブアローズ
昨季、新規参入ながらファイナルへと駒をすすめた高松。打倒大阪に燃える高松は、大阪の高さに対抗すべく、リーチを獲得。さらに大型化した高松が大阪相手にどこまでインサイド勝負できるかに注目だ。また日本人プレーヤーの活躍も期待できる。岡田優の3Pに加え、今年は竹田のダンクにも注目したい。この2人のプレーは確実にチームを盛り上げるだろう。

ライジング福岡
福岡はフルタイム、オールコートゾーンプレスをできるだけのスタミナと脚力を持っているチーム。そのスタミナは脅威。だが、福岡の最大の強みはHCのニューマンだろう。彼は欧州・中東・中国など数カ国でHCを歴任し、レバノンのナショナルチームを率いた経験も持つ。相手の弱点を見事についてくるベンチワークで、試合の流れを引き寄せるだけのスキルを持ち合わせている。その手腕で試合をどう組み立てていくか大いに楽しみだ。

大分ヒートデビルズ
バラエティ豊かなチームがひしめき合う西カンファレンスにおいて、一番苦労するのは大分ではないだろうか。昨年とほぼ同メンバーで臨む今シーズン。大阪、新潟のように安定したチーム力を持ち合わせているのなら、選手の入れ替えは必要ないのかもしれない。しかし大分は昨シーズン、プレイオフにこそ進出したが、一歩抜け出る強さと底力はなかった。新しい血が入らないことでチームが活性化しないのでは?と懸念される。メンバーの入れ替えがなかったことが吉とでるか凶とでるか、シーズン序盤で答えが出るに違いない。

琉球ゴールデンキングス
バスケ熱の高い沖縄から参戦した琉球ゴールデンキングス。沖縄をホームとするチームだけに、個人技で魅せるバスケをしてくるだろう。爆発力はあるがその分チームとしては安定性に欠けるのが沖縄の弱点。HCのヘルナンド・プラネルズも30歳と若く、チームもまだまだ発展途上といえる。しかし一旦勢いにのったらなかなか止められない恐さがある。どれだけ西カンファレンスを引っ掻き回してくれるか期待しつつ、シーズンを通して成長していく姿を見守りたい。

■カンファレンス展望

東は新潟・東京、西は大阪・高松
今年は44試合と試合数も増え、東・西カンファレンス制度を導入した。初めての試みだけに東西の違いがどう影響するかも楽しみの一つといえる。東は新潟・東京、西は大阪・高松がリーグを引っ張るだろう。そこに新規参入の福岡・沖縄がどの程度絡んでいけるかも注目だ。ダークホースは埼玉。派手さはないが、着実に実力を伸ばしてきているチームだけに、台風の目となる可能性は高い。さらに注目してもらいたいのは、東西のチームがぶつかり合う交流戦だ。これを機にリーグ順位が大きく変動する可能性がある。カンファレンス制度ならではの醍醐味をブースターの皆さんには楽しんでもらいたい。

取材・文/柴田愛子

bjリーグ 新体制に関するお知らせ

株式会社日本プロバスケットボールリーグでは、9月19日に開催された株主総会での決議を経て、新役員人事ならびに新体制を以下の通り決定いたしましたのでお知らせします。

2005年11月に開幕したbjリーグは、2年目のシーズンを無事終了することが出来ました。2007年10月30日に開幕予定の「bjリーグ 2007-2008シーズン」は、福岡・沖縄を加えた10チームでのリーグ戦となり、翌シーズンには浜松・東三河地域と滋賀の2チームの参入も確定しております。また、昨年より開始いたしました韓国・KBLとのチャンピオンシップに続き、欧州・EUROリーグとの提携など、国際交流も広範囲に展開しております。このように事業規模・内容共に急速に拡大する状況に対し、従来兼任していたbjリーグ最高責任者であるコミッショナーと、リーグのプロパティ管理・全体価値の向上を主務とするリーグ運営会社の代表取締役を分離し、新しい力を加えて変化に対応することといたしました。

bjリーグはこれまで以上のスピードで、拡大、発展を目指してまいります。引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

◆新人事

新任
株式会社日本プロバスケットボールリーグ 代表取締役社長  
中野 秀光(ナカノ ヒデミツ)
             
新任
株式会社日本プロバスケットボールリーグ 取締役(非常勤)           
元二 俊朗(モトニ トシロウ)
       
bjリーグ コミッショナー
河内 敏光(カワチ トシミツ)

【プレイオフ】試合のみどころと展望

混戦が予想される今季のプレイオフ。そのポイントや展望をBSフジ「bjリーグTV」の解説でおなじみ、河内敏光氏が占う。

<セミファイナル第1試合 大阪 vs. 大分>
レギュラーシーズンの対戦成績:大阪5勝3敗


●王者大阪 vs. くせもの大分
ベンチプレーヤーを含めた総合的な戦力からみると、大阪が有利。しかし今年の大分は対戦相手を上手く自分達のペースに巻き込むことが出来る。レギュラーシーズンを見ても、大阪vs.大分はロースコアの戦いが多い。つまり大阪の得意とするハイスコアのゲームに持ち込めておらず、大阪にとって大分は非常に戦いにくい相手と言えるだろう。大阪らしい速いバスケットが出来れば勝利は確実だが、一方で大分のペースにはまる可能性も十分考えられる。それだけに勝敗の行方を予想するのが難しいカードだ。

●ヤマ場は大阪ベンチが動くとき
大阪は劣勢に立たされると、ディフェンスをマンツーからゾーンに変える。さらにシックスマンであるパルマーも入れてくる。となると外国人4人+波多野という、大型選手が揃ったチームになる。その高さを生かした攻撃で一気に流れをつかむのが大阪の必勝パターン。ここで大分は大阪に流れをつかませないのが勝敗のポイント。自分達のオフェンスペースを崩さず、テンポよく得点を重ねることが出来れば、この勝負は大分に分がある。そして今年の大分はそれが出来るから怖い。

●大分のキーマンはマーシャル
大阪のゾーンディフェンスではインサイドでエリスにマークが集中する。そのため簡単にエリスはボールを持てないだろう。そこでマーシャルがどう動くかがキーポイントとなる。マーシャルが3Pを狙って外から打つ展開になると大阪の思うツボだ。マーシャルはシューターではないので、3Pの成功率は高くなく、さらに彼がオフェンスリバウンドを取れなくなる。鈴木、三友、エリスが外から打って、オフェンスリバウンドにマーシャルが飛び込む展開こそが、大分の得意とするパターン。マーシャルは無理して3Pを狙うのではなく、そこからドライブし、大阪DFを小さくしておいて、外から鈴木らに3Pを打たせる余裕がないとだめだ。

<セミファイナル第2試合 新潟 vs. 高松>
レギュラーシーズンの対戦成績:新潟1勝3敗


●ロースコアは新潟、ハイスコアなら高松
今季新潟は得点が伸びずに苦しんだ。その最大の原因は外からの3Pが入らなかったこと。したがってこの試合、新潟のキーマンとなるのは小菅だろう。彼の3Pが入らないと、新潟のファイナル進出は厳しい。シーズン中、非常に波があった小菅がどこまで安定して得点を伸ばせるかが勝敗のカギを握る。そしてもう一つ、高松をロースコアに押さえられるかどうか。しかし高松はメンバー全員が満遍なく得点をとれるチーム。シーズン終盤で中川も加わり、さらに得点力は上がった。当然ハイスコアな展開が予想される。となると新潟にとって相当厳しい戦いとなるだろう。

●中川の爆発が脅威
対する高松は今季、大阪に5勝3敗、新潟に3勝1敗と、上位チームに勝ち越している。その相性の良さと、bjリーグ参戦1年目の勢いは短期決戦では脅威となる。アシスト王とスティール王に輝いたスパークスが起点となり、多彩な攻撃を仕掛けるのが高松の特徴。しかし、スパークス以上に注目したいのは中川。シーズン途中の加入に加え、ケガで1ヶ月離脱するなど、わずか277分のプレータイムだったが、131得点も叩き出した。3P成功率が49.1%という得点力の高さをプレイオフでいかに発揮できるか見ものだ。

●新潟のプライドと高松の勢い
対戦成績を見ると高松が有利だが、終盤になって新潟が本来の調子を取り戻してきたのも見逃せない。アウェイの富山との最終戦で、13点差をひっくり返して逆転と、新潟らしい勝ち方。シーズン、最後の最後で新潟らしさが戻ってきたという感じ。これで気持ちよくプレイオフに乗り込んでくるだろう。ケガ人も戻りリフレッシュして戦うことが出来るだけに、どんな戦いぶりを見せてくれるのか楽しみだ。試合巧者の新潟vs.チャレンジャー高松の一戦は目が離せない。

<bjリーグセカンドシーズン、優勝の行方は…!?>

●ファイナルの組み合わせで優勝が見えてくる?
もし新潟が高松を下してファイナルに進んだ場合、相手が大分であれば優勝は新潟。反対に大阪だったら、おそらく新潟の優勝は厳しいだろう。その大阪もファイナルの相手が新潟ではなく高松であれば、高松に軍配が上がる可能性が高い。レギュラーシーズンでは5勝3敗で高松が勝ち越しており、大阪が唯一負け越したのは高松だけ。出来るならファイナルで当たりたくない相手だ。一方、上位陣にめっぽう強い高松だが、大分が相手だとなかなか勝てない。シーズン成績は2勝6敗と大きく負け越しており、苦手意識は強い。高松vs.大分のカードになれば、大分が優勢とみていいだろう。つまりファイナルの組み合わせが、新潟vs.大分だと新潟。新潟vs.大阪だと大阪。高松vs.大分だと大分。高松vs.大阪だと高松が有利。対戦カードによって優勝の行方が見えてくるのかもしれない。

●セミファイナルを見逃すな!
しかしファイナル進出チームは?と聞かれると答えるのは難しい。セミファイナルがどんな展開になるか全く読めないからだ。セミファイナルが大きなヤマ場となるだけに、ぜひ会場に足を運んでもらいたい。これを見逃したらプレイオフの楽しさが半減してしまうといっても過言ではないほど、面白い試合となるだろう。

●ブースターも一丸となって
ゲームが接戦になればなるほど、ブースターの声援が力を与えてくれる。今回のプレイオフは有明コロシアムをホームアリーナとするチームはない。どのチームもアウェイでの勝率はホームより劣る。だからこそ、いかに有明をホームの雰囲気に持っていけるかが重要となってくる。ゴール裏をチームカラーに染め、選手とブースターが一丸となったチームがチャンピオンに輝くことになるだろう。

(取材・文/柴田愛子)

bjリーグ 2006-2007シーズン 各チームの振り返り

レギュラーシーズンを終え、残すはプレイオフのみ。富山、高松と新規参入の2チームを加えて臨んだ2年目はいったいどんなシーズンだったのだろうか。BSフジのbjリーグTVの解説でおなじみ河内敏光氏が今シーズンを振り返る。

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大阪は開幕早々つまずいたが…
去年のチャンピオンだけに、どのチームも大阪対策は十分練られていた。大阪はなかなか自分達の得意とする早い展開にもっていけなくて、気がついたら序盤に5連敗。自分達のバスケが出来ない上に勝てない。なおかつ負けた時にチームを鼓舞して奮い立たせる選手が大阪にはいなかった。それが5連敗した原因だと思う。そんなどん底の大阪を救ったのが田村。彼が加入したことで一気にチームがまとまった。連敗をストップしたのも、12月中旬の9連勝も彼が裏でチームを支えていたから。長いシーズンを戦っていくためには、戦力だけじゃなくチームをまとめる精神的支柱が必要ということだろう。

新潟は非常に苦しんだシーズンだった
仙台との開幕4連戦は調子が良かったが、その後一気に崩れていった。ケガ人の続出などあったが、一番の原因は若手が思ったより伸びなかったこと。佐藤のスランプに加え、池田の故障、小菅も波がありすぎた。他のチームが着実に戦力アップしているのに、新潟だけは下からの突き上げがなく、現有勢力で足踏みをしてしまったという感じ。今まで培った経験と勝負強さでなんとか2位に滑り込んだけど、非常に危なかったといっても過言じゃない。シーズンが終わる間際になって、やっと本来の強さが戻ってきた。長いトンネルを抜けたのがプレイオフ前だった。

開幕カードに助けられたのは高松
大分となら最悪でも1勝1敗、うまくいけば連勝できる相手だと思っていた。戦力を考えれば、自分達のライバルは大阪、新潟だけという意識でbjリーグに参戦したと思う。ところがいきなりの連敗。「こんなはずじゃなかった」と選手もスタッフも自分達の甘さに気づくことが出来たのが大きな収穫だった。これが大阪相手の2連敗では意味がない。相手が大分だったところに意味がある。相手がどこであれ気を抜かないということに気づかせてくれた。それに気づかなかったらプレイオフにはいけなかったに違いない。高松がプレイオフにいけた要因はもう一つある。前半戦終わった時点で「このままの戦力でいったらプレイオフにいけるかどうか分からない」という危機感を持ち、中川を取ったのが非常に大きかった。中川がいなかったら3位にはいなかっただろう。

プレイオフ最後の切符を手にした大分
大分の強さはマイキー・マーシャルとアンディー・エリスの2人が握っている。特にマーシャル。彼は1番〜5番までこなせるオールラウンドプレーヤー。どのポジションでもカバーできるからチームは安定して崩れない。加えてエリスはインサイドでも勝負できるし、3Pも得意。抑えようにも変幻自在にプレーを変えてくるから、タチが悪い。だが、あの2人は抑えられないが、反対にどちらかが欠けると厳しくなるだろう。今年の大分は相手をロースコアーに引きずりこめるし、100点ゲームの爆発力もある。対戦相手によって様々な戦い方が出来るのも大分の強み。プレイオフはどんな戦いになるか全く読めない。

新潟に苦しめられたのが仙台
新潟が強さを発揮した開幕4連戦。そこに当たってしまったのが仙台だった。これはアンラッキーとしか言いようがない。仙台自体は今シーズンそんなに悪くなかった。最初から黒星が先行したことによって、5割に戻すことに躍起になってしまった。しかし、結果は5割を行ったり来たり。「勝率5割」を意識しすぎたことで余裕のない戦い方をしていたように見える。ゲームスケジュールは変えられないが、もし開幕4連戦のカードが違っていたら、もう少し上位に食い込んでいたかもしれない。

埼玉は別のチームかと思うぐらい変わった
開幕の頃はフィーリーを高く評価していたが、彼は山根HCの求めるトランジションの早い、走るバスケットにはマッチしなかった。そこで走れるゴードンをスターターに起用。それがマッチした。それ以降、埼玉の調子も右肩上がり。また、選手起用が上手くいき始めたのには、山根HC自身が成長したのも大きい。シーズン前半は余裕のなさが感じられたが、1年目のヘッドコーチはそういう状況に陥りやすい。しかし、後半になって徐々に選手の資質を生かしたベンチワークが出来るようになってきた。もし、レギュラーシーズンがあと20試合あったらプレイオフ争いにも食い込めただろう。

富山、ワードを生かせるチームであれば…
今年は初のオールスターがあったが、選ばれた選手が後半戦で活躍していたのが印象的だった。特に富山のワードはオールスター以降、輪をかけてよくなった。彼本来のポジションはスモールフォワードかパワーフォワード。だが、富山だとメンバーの都合上、センターをやらなければいけない。そのためしっくりしていなかった。だが、オールスター以降、富山は彼を中心にぐんぐん良くなっていった。それは彼が変わったからだと思う。日本に馴染んでいる他チームの外国人選手と話すことで、チームプレーの精神を学んだのかもしれない。彼は3Pも打てるし、自分でも持っていける。もし彼がセンターでなく、フォワードとしてプレーすることが出来ていたら、富山はプレイオフに出ていたかもしれないし、得点王もワードが取っていたかもしれない。

外国人問題で最下位に沈んだ東京
オールスターでブレイクした選手といえば、東京の青木康平もその一人。フリースローの成功率93%はものすごい数字。今季のNBAの成功率よりも良い。オールスター以降はフリースロー以外のシュートも確実に入るようになったから、相手がファウルをせざる得なくなった。となると彼の得意のフリースロー。面白いように彼のペースになるというわけだ。それでも東京は勝てなかった。去年の課題だったリバウンドを取るために連れてきたビリングスが帰国してしまったのが、ブライアントHCにとって大誤算だっただろう。その後も外国人選手の入れ替えが激しすぎたのが、東京が低迷した最大の原因だ。そういうチーム状態の中で青木や仲摩が伸びたのが救いだった。

インタビュー/文:柴田愛子

※河内氏によるプレイオフ展望に続く…

あけましておめでとうございます

年賀状皆様のおかげでbjリーグは2度目のシーズンを迎えることが出来ました。
「バスケがしたい!」の気持ちを大切に、2007年を飛躍の年にしたいと思います。
新年もbjリーグをよろしくお願いいたします。

bjリーグコミッショナー 河内敏光

FM YOKOHAMAに河内コミッショナー登場

FM YOKOHAMA(周波数84.7)の下記の番組に河内コミッショナーが出演。リラックスした雰囲気の中、河内コミッショナーのキャリアや、今後のbjリーグについて語っています。

■番組タイトル:「DoCoMo Presents いつもふたりで・・・」
■DJ:渋谷亜希
■ゲスト:河内敏光(bjリーグコミッショナー)
■放送予定:11月25日(土)20:00〜21:00
 
★「DoCoMo Presents いつもふたりで・・・」ホームページ
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