イースタン・カンファレンスのファーストラウンドのみどころ。
◆富山グラウジーズ(1位)vs.青森ワッツ(8位)@富山市総合体育館
4月30日(土)18:00
5月01日(日)13:00
【レギュラーシーズン対戦成績】
10月17日(土)●富山 76−94 青森○ マエダアリーナ
10月18日(日)○富山 92−69 青森● マエダアリーナ
4月23日(土)○富山 95−67 青森● 富山市総合体育館
4月24日(日)○富山 98−90 青森● 富山市総合体育館
ホームで22勝4敗という圧倒的なホームでの勝率を誇っている富山。青森は終盤までプレレイオフ進出争いを繰り広げ、最後の一枠に滑り込んで来た。先週の対戦に引き続き、同じ会場でファーストラウンドを戦う。
富山の魅力は誰がコートに立っても、チーム全員が同じように展開し、相手に一瞬の隙も与えない所であろう。リーグ屈指のクラッチシューターである城宝、インサイドではウィラードを中心に、クルーズや水戸と攻守にバランスのいいタレントが揃っている。呉屋、田中のベテラン勢がゲームをしっかりと掌握し、イニシアティブを渡さない。
青森はプレイオフMVPに輝いたマーリー、チームの大黒柱であるペリーなど外国籍プレイヤーは中外どちらでもプレイ出来るユーティリティさを兼ね備えている。そこにベテランシューターの北向や得点もゲームコントロールも出来る澤口と、爆発すると止められないプレイヤーばかりだ。
このカードの鍵はリバウンド。富山のリバウンド力はリーグ屈指であると言ってもいい。このリバウンドを青森が制する事が出来る展開になると、ゲームはもつれ、どちらに転ぶか分からない。
◆仙台89ERS(2位)vs.信州ブレイブウォリアーズ(7位)@仙台市体育館
4月30日(土)18:00
5月01日(日)14:00
【レギュラーシーズン対戦成績】
1月16日(土)○仙台 93−78 長野● 千曲市戸倉体育館
1月17日(日)●仙台 78−91 長野○ 千曲市戸倉体育館
2月20日(土)●仙台 80−82 長野○ ゼビオアリーナ仙台
2月21日(日)●仙台 82−83 長野○ ゼビオアリーナ仙台
仙台はゲームコントロールも出来、自ら仕掛ける事も出来る日本人ガードを補強し、よりアグレッシブに戦う集団に変わった。一方の長野はリーグ屈指の強力なインサイド陣を擁し、上位チームにも勝利を収め、プレイオフに名乗りを上げて来た。2月での仙台での対戦では2ゲーム共に最後のシュートで長野が勝利をものにするなど今回の試合も激戦が予想される。
仙台は激しいディフェンスからボールを早く展開し、ゲームのペースを握り、常に優位な状況でゲームを進めていく。ホワイトを中心に、司令塔・志村、そして果敢にリングにアタックしチームに流れをもたらす片岡など、ベテランが非常に冷静にチームを牽引し、流れに乗ってくると盤石な様相を呈している。
一方の長野はギブソンとベルを軸にインサイドでしっかりゲーム展開を優位にし、日本人プレイヤーがバランス良く得点を重ねていく。棟方HCは昨シーズンのファーストラウンドで上位の仙台をアップセット。、会場も同じ仙台市体育館。良いイメージで仙台に乗り込むであろう。
インサイドでの攻防でどちらが優位にゲームを展開していくのか、これが最重要ポイントだ。
◆秋田ノーザンハピネッツ(3位)vs.福島ファイヤーボンズ(6位)@秋田県立体育館
4月30日(土)14:00
5月01日(日)14:00
【レギュラーシーズン対戦成績】
2月6日(土)○秋田 114−111 福島● 福島市国体記念体育館
2月7日(日)●秋田 64−81 福島○ 福島市国体記念体育館
4月2日(土)○秋田 75−63 福島● CNAアリーナ★あきた(秋田市立体育館)
4月3日(日)○秋田 97−79 福島● CNAアリーナ★あきた(秋田市立体育館)
2年連続ファイナルまで進出するも優勝に届かなかった秋田。満員のブースターの前で再び有明への道を目指す。どアウェイに乗り込む福島は、スーパールーキーであるナッシュを擁し、リーグ屈指の日本人ガードに成長した狩俣のダブルエースで初の有明を目指す。
秋田は長期離脱していた司令塔・竹野が復帰。チームのボールムーブが良くなり、巧みなゲームコントロールで田口・大塚・ロビー・菅澤と破壊力抜群のスコアメーカーが活躍。外を守られれば、モリソンとターナーの中で気持ちよくプレイし満員のブースターが後押しするなど全てがハマると秋田の時間になるであろう。
一方の福島はナッシュと狩俣が2人とも20得点以上を挙げるとゲームウィナーになっている確率が非常に高い。そのために他のプレイヤーが攻守で活躍を見せていくのかが重要なポイント。今シーズン成長著しいシューターの菅野やベテランガードの友利やシーズン途中から加入したメリエックスが良い形でゲームに絡んでくると、流れは面白くなりそうだ。
最後の勝負の分かれ目はメンタリティ。有明を知り尽くしている秋田と若いチームで有明を目指す福島。いかに自分たちの時間帯でゲームが進まなくても我慢しきれるのか、コートにフォーカスをして自分たちのバスケットを展開出来るのか。
◆新潟アルビレックスBB(4位)vs.岩手ビッグブルズ(5位)@新潟市東総合スポーツセンター
4月30日(土)18:00
5月01日(日)14:00
【レギュラーシーズン対戦成績】
10月17日(土)○新潟 70−59 岩手● 宮古市民総合体育館
10月18日(日)○新潟 84−73 岩手● 宮古市民総合体育館
4月23日(土)○新潟 69−55 岩手● 新潟市東総合スポーツセンター
4月24日(日)●新潟 74−80 岩手○ 新潟市東総合スポーツセンター
奇しくもレギュラーシーズン最終週に続き、2週連続で対戦する事となった両チーム。岩手はアウェイでの成績がリーグでも上位に位置しており、ホームの新潟も簡単にはいかない試合となるだろう。
両チームともに素晴らしいシューターが揃っている中で、シーズン途中から加入した両外国籍シューターの出来がキーポイントとなりそうだ。新潟のアーノルドは今やチームのスコアリーダーとして活躍し、入り始めたら止まらないシュート力を持ち合わせている。岩手のサンダースは何と言ってもオールスターゲームの3Pコンテスト予選で1本しか外さないという偉業を成し遂げた事も記憶に新しい。この二人の活躍具合によって大きくゲーム展開が左右される。
岩手のチームディフェンスは緻密で相手のストロングポイントを的確に抑える。このディフェンスが機能すると、終盤まで粘り強く戦い、試合をモノにしている。一方の新潟は序盤から自分たちのペースにゲーム展開を持ち込み、早い段階でリードを上手く広げていきたい。インサイド・アウトサイドでバランス良く得点が取れていくと非常に良いゲーム展開になっているので、その持ち味をゲーム開始直後から目指すだろう。
“フロアバランスの良さ”か。”粘り強さ”か。このシリーズのキーワードはそこだ。
文責/鳴神富一
◆富山グラウジーズ(1位)vs.青森ワッツ(8位)@富山市総合体育館
4月30日(土)18:00
5月01日(日)13:00
【レギュラーシーズン対戦成績】
10月17日(土)●富山 76−94 青森○ マエダアリーナ
10月18日(日)○富山 92−69 青森● マエダアリーナ
4月23日(土)○富山 95−67 青森● 富山市総合体育館
4月24日(日)○富山 98−90 青森● 富山市総合体育館
ホームで22勝4敗という圧倒的なホームでの勝率を誇っている富山。青森は終盤までプレレイオフ進出争いを繰り広げ、最後の一枠に滑り込んで来た。先週の対戦に引き続き、同じ会場でファーストラウンドを戦う。
富山の魅力は誰がコートに立っても、チーム全員が同じように展開し、相手に一瞬の隙も与えない所であろう。リーグ屈指のクラッチシューターである城宝、インサイドではウィラードを中心に、クルーズや水戸と攻守にバランスのいいタレントが揃っている。呉屋、田中のベテラン勢がゲームをしっかりと掌握し、イニシアティブを渡さない。
青森はプレイオフMVPに輝いたマーリー、チームの大黒柱であるペリーなど外国籍プレイヤーは中外どちらでもプレイ出来るユーティリティさを兼ね備えている。そこにベテランシューターの北向や得点もゲームコントロールも出来る澤口と、爆発すると止められないプレイヤーばかりだ。
このカードの鍵はリバウンド。富山のリバウンド力はリーグ屈指であると言ってもいい。このリバウンドを青森が制する事が出来る展開になると、ゲームはもつれ、どちらに転ぶか分からない。
◆仙台89ERS(2位)vs.信州ブレイブウォリアーズ(7位)@仙台市体育館
4月30日(土)18:00
5月01日(日)14:00
【レギュラーシーズン対戦成績】
1月16日(土)○仙台 93−78 長野● 千曲市戸倉体育館
1月17日(日)●仙台 78−91 長野○ 千曲市戸倉体育館
2月20日(土)●仙台 80−82 長野○ ゼビオアリーナ仙台
2月21日(日)●仙台 82−83 長野○ ゼビオアリーナ仙台
仙台はゲームコントロールも出来、自ら仕掛ける事も出来る日本人ガードを補強し、よりアグレッシブに戦う集団に変わった。一方の長野はリーグ屈指の強力なインサイド陣を擁し、上位チームにも勝利を収め、プレイオフに名乗りを上げて来た。2月での仙台での対戦では2ゲーム共に最後のシュートで長野が勝利をものにするなど今回の試合も激戦が予想される。
仙台は激しいディフェンスからボールを早く展開し、ゲームのペースを握り、常に優位な状況でゲームを進めていく。ホワイトを中心に、司令塔・志村、そして果敢にリングにアタックしチームに流れをもたらす片岡など、ベテランが非常に冷静にチームを牽引し、流れに乗ってくると盤石な様相を呈している。
一方の長野はギブソンとベルを軸にインサイドでしっかりゲーム展開を優位にし、日本人プレイヤーがバランス良く得点を重ねていく。棟方HCは昨シーズンのファーストラウンドで上位の仙台をアップセット。、会場も同じ仙台市体育館。良いイメージで仙台に乗り込むであろう。
インサイドでの攻防でどちらが優位にゲームを展開していくのか、これが最重要ポイントだ。
◆秋田ノーザンハピネッツ(3位)vs.福島ファイヤーボンズ(6位)@秋田県立体育館
4月30日(土)14:00
5月01日(日)14:00
【レギュラーシーズン対戦成績】
2月6日(土)○秋田 114−111 福島● 福島市国体記念体育館
2月7日(日)●秋田 64−81 福島○ 福島市国体記念体育館
4月2日(土)○秋田 75−63 福島● CNAアリーナ★あきた(秋田市立体育館)
4月3日(日)○秋田 97−79 福島● CNAアリーナ★あきた(秋田市立体育館)
2年連続ファイナルまで進出するも優勝に届かなかった秋田。満員のブースターの前で再び有明への道を目指す。どアウェイに乗り込む福島は、スーパールーキーであるナッシュを擁し、リーグ屈指の日本人ガードに成長した狩俣のダブルエースで初の有明を目指す。
秋田は長期離脱していた司令塔・竹野が復帰。チームのボールムーブが良くなり、巧みなゲームコントロールで田口・大塚・ロビー・菅澤と破壊力抜群のスコアメーカーが活躍。外を守られれば、モリソンとターナーの中で気持ちよくプレイし満員のブースターが後押しするなど全てがハマると秋田の時間になるであろう。
一方の福島はナッシュと狩俣が2人とも20得点以上を挙げるとゲームウィナーになっている確率が非常に高い。そのために他のプレイヤーが攻守で活躍を見せていくのかが重要なポイント。今シーズン成長著しいシューターの菅野やベテランガードの友利やシーズン途中から加入したメリエックスが良い形でゲームに絡んでくると、流れは面白くなりそうだ。
最後の勝負の分かれ目はメンタリティ。有明を知り尽くしている秋田と若いチームで有明を目指す福島。いかに自分たちの時間帯でゲームが進まなくても我慢しきれるのか、コートにフォーカスをして自分たちのバスケットを展開出来るのか。
◆新潟アルビレックスBB(4位)vs.岩手ビッグブルズ(5位)@新潟市東総合スポーツセンター
4月30日(土)18:00
5月01日(日)14:00
【レギュラーシーズン対戦成績】
10月17日(土)○新潟 70−59 岩手● 宮古市民総合体育館
10月18日(日)○新潟 84−73 岩手● 宮古市民総合体育館
4月23日(土)○新潟 69−55 岩手● 新潟市東総合スポーツセンター
4月24日(日)●新潟 74−80 岩手○ 新潟市東総合スポーツセンター
奇しくもレギュラーシーズン最終週に続き、2週連続で対戦する事となった両チーム。岩手はアウェイでの成績がリーグでも上位に位置しており、ホームの新潟も簡単にはいかない試合となるだろう。
両チームともに素晴らしいシューターが揃っている中で、シーズン途中から加入した両外国籍シューターの出来がキーポイントとなりそうだ。新潟のアーノルドは今やチームのスコアリーダーとして活躍し、入り始めたら止まらないシュート力を持ち合わせている。岩手のサンダースは何と言ってもオールスターゲームの3Pコンテスト予選で1本しか外さないという偉業を成し遂げた事も記憶に新しい。この二人の活躍具合によって大きくゲーム展開が左右される。
岩手のチームディフェンスは緻密で相手のストロングポイントを的確に抑える。このディフェンスが機能すると、終盤まで粘り強く戦い、試合をモノにしている。一方の新潟は序盤から自分たちのペースにゲーム展開を持ち込み、早い段階でリードを上手く広げていきたい。インサイド・アウトサイドでバランス良く得点が取れていくと非常に良いゲーム展開になっているので、その持ち味をゲーム開始直後から目指すだろう。
“フロアバランスの良さ”か。”粘り強さ”か。このシリーズのキーワードはそこだ。
文責/鳴神富一