日韓戦写真(トリ済)◆2010 bj-KBL チャンピオンシップゲームズ第2戦
9月25日(土)14:10 浜松アリーナ

浜松・東三河フェニックス 69-79 ウルサン モービス フィバス

ウルサンが第1戦の雪辱を果たすも、浜松が初の単独優勝

■第1Q 9-13
第1戦とは反対にウルサンがリードする。ソン・チャンヨンが決めた直後、ヤン・ドングンがスティールから速攻を決める。対する浜松はタイトなディフェンスでボールを奪い、足を使ったスパイラルオフェンスを展開するものの肝心のシュートが決まらずウルサンに遅れをとる。終盤、浜松がニクソン、ボーウェンの得点で盛り返し、9-13とウルサンの4点リードで最初のQを終える。

■第2Q 28-31(19-18)
開始からウルサンがディフェンスをゾーンに変更するも、浜松・大口が外から射抜く。一方のウルサンは浜松の変則ゾーンに攻め倦むもののローレンスがゴール下から得点していく。残り6分、ウルサンがオールコートで当たっていくと浜松がオフェンスのリズムを崩し得点が延びない。この状況を打開したのが浜松・ニクソンとアーノルド。ウルサンのゾーンに対してアウトサイドから決めていく。しかし、第1戦で14得点を挙げたソン・チャンヨンがフリースローを確実に決め、ウルサンがリードを保ったまま試合は後半へ。

■第3Q 48-55(20-24)
開始からウルサンのシュートが当たり始める。ノ・ギョンソク、ヤン・ドングンの連続3Pが決まるとソン・チャンヨンがバスケットカウントを決め、残り6分44秒で32-42と10点差に。完全にウルサンが試合の主導権を握る。中盤から浜松はオフェンスをインサイド主体に変更すると、ラーカイの個人技が光り、ゴール下から得点を重ねる。しかし、ウルサンが早いパスワークでオフェンスを展開していき、なかなか点差を縮めていくことが出来ない。48-55で運命の最終Qへ。

■第4Q 69-79(21-24)
残り8分51秒、浜松は第3Qでチームを引っ張っていたインサイドの要であるラーカイを5F退場で欠いてしまう。さらにソン・チャンヨンの3P、ノ・ギョンソクのスティールからの速攻と、残り5分には51-65とウルサンが突っ走る。しかし、浜松・アーノルドがオフィシャルタイムアウト直前に3Pを決めウルサンの流れを食い止めると、ボーウェンが爆発。アウトサイドから得点を重ねると、ブロックにアシストと流れを引き寄せる。残り1分39秒には点差を8点にまで縮めるも、早い速攻とアウトサイドが決まるウルサンを止める事ができない。ウルサンが第1戦の雪辱を果たし、勝利した。

■全体
第1戦とは異なりウルサンが終始リードする展開。浜松のオフェンスの隙を突き、ディフェンスから流れを作っていった。早いパスワークでディフェンスを崩し、勝負どころでの3Pが光った。対する浜松は第1戦でハマッたスパイラルオフェンスを展開するもシュートが思うように入らずリズムに乗り切れなかった。また第4Q早々にインサイドの要であるラーカイを退場で欠き、ウルサンを捉えることが出来なかった。この結果、対戦成績は1勝1敗となったが、得失点差により浜松・東三河がbjリーグのチャンピオンチームとして初めて単独優勝を手にした。


◆ユ・ジェハクHC
昨年から選手が変わっている中で1戦目より2戦目が良かったことが収穫。これからもbjリーグと一緒に国際交流を続けていきたいと思う。

◆MIP:ソン・チャンヨン
MIPに選ばれたのは運がよかっただけ。浜松はリバウンドが強かった。

◆中村和雄HC
外国籍選手をどのように使っていくか、課題が出た試合。太田敦はよくなってきたので、このMVPで一皮むけてくれればと思う。韓国は勝負に対して負けられないという根性がある。その点は見習いたい。

◆MVP:太田敦也
MVPにはびっくりした。チームの皆ものけぞっていました(笑)MVPは嬉しいがまだまだ課題は多いので頑張りたい。世界のチームと戦った経験は大切。優勝した特権ですごく貴重な経験が出来た。


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◆浜松・東三河フェニックス
3 大口 真洋 19分出場 3得点 2アシスト
4 レイ・ニクソン 27分出場 14得点 8リバウンド 1アシスト
5 友利 健哉 23分出場 1アシスト
7 太田 和利 16分出場 1得点 1リバウンド 1アシスト
8 太田 敦也 23分出場 4得点 1リバウンド 1アシスト
11 岡田 慎吾 39分出場 4得点 2リバウンド 4アシスト
12 ジャーフロー・ラーカイ 17分出場 15得点 5リバウンド
18 ジャスティン・ボーウェン 15分出場 10得点 3リバウンド 1アシスト
31 鹿毛 誠一郎 出場機会なし
34 ウェイン・アーノルド 22分出場 18得点 7リバウンド 2アシスト

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◆ウルサン モービス フィバス
1 キム・ジョングン 1分出場 1リバウンド
2 キム・ヨンギュ 出場機会なし
3 ソン・チャンヨン 36分出場 20得点 3リバウンド
4 ス・ジン 出場機会なし
5 ハ・サンユン 8分出場 1リバウンド
6 ヤン・ドングン 37分出場 14得点 4リバウンド 5アシスト
7 パク・チョンチョン 13分出場 2得点 2リバウンド
9 チェ・ユンホ 出場機会なし
11 キム・ドンウ 出場機会なし
13 ノ・ギョンソク 29分出場 12得点 6リバウンド 3アシスト
15 イ・スンヨン 24分出場 5得点 2リバウンド 1アシスト
17 ホン・スーハ 6分出場 2得点 4リバウンド 1アシスト
20 ミカ・ブランド 16分出場 5得点 6リバウンド 4アシスト
34 ローレンス・エクペリジン 24分出場 19得点 6リバウンド 1アシスト
41 リュウ・ジョンヒュン 6分出場 2リバウンド

入場者数:1,320人