
試合に先駆けて行われるのが3ポイントコンテストとダンクコンテスト。3ポイントコンテストは制限時間60秒以内にスリーポイントライン外側、5ヶ所から5本ずつシュートを放ち、成功数を競う。5ヶ所の最後のボールはカラーボールでポイントは2倍になるため、満点は30点。相手がいない中でのシュートなので、かなりの高確率でシュートが入ると思われるが、実際は制限時間からくる焦りと緊張により、難易度は高い。緊張のあまりボールがすっぽ抜けるアクシデントがあるなど、普段見られない選手の表情にも注目だ。
前回優勝者は岡田優選手(当時・高松ファイブアローズ、現・滋賀レイクスターズ)。予選では昨年の開催地である、仙台89ERSの高橋選手が3ポイントコンテスト史上最高の22点をたたき出し、トップ通過を決めた。地元ブースターの大歓声をうけ、勢いそのままに優勝するかと思われたが、その大声援がかえってプレッシャーとなったのか、決勝で崩れ優勝を逃した。予選で好調でも決勝で番狂わせがあるのも3ポイントコンテストのみどころだ。
今年の注目はなんといっても浜松・東三河フェニックスの大口真洋選手。昨シーズンのセミファイナルでリーグ記録となる1試合10本の3ポイントを決めるなど、入りだしたら止まらないリーグ屈指のシューターだ。普段味わうことのない緊張感の中でのチャレンジとなるが、ここぞという場面での勝負強さは折り紙つき。bjリーグの「持っている男」はオールスターでもやってくれるだろう。
そしてオールスターで笑いと驚きを提供してくれるのが、ダンクコンテスト。制限時間1分間でどれだけインパクトのあるダンクを決められるかを競う。正統派の豪快なダンクはもちろんだが、趣向を凝らした演出もダンクコンテストのみどころ。年々観客が期待するパフォーマンスのハードルは上がっているだけに、参加選手にとっては悩ましいコンテストともいえる。

またオールスターの試合ではいつにもましてダンクやアリウープなど豪快なプレイが多く、普段の試合では見られない意外なプレイも飛び出すことも魅力のひとつ。昨年は仙台のクリス・ホルム選手が3ポイントを決めるなど、驚きのプレイで観客を盛り上げた。今年初参加となる島根スサノオマジックの石崎巧選手が「ダンクを狙います」と宣言してくれたので、是非彼のダンクにも期待してもらいたい!
昨年はオールスター開催4回目にしてウェスタン・カンファレンスが初勝利を収めた。大差で勝負がついていた過去のオールスターとは異なり、最後の最後までどちらが勝つか分からない息詰まる接戦に、仙台にかけつけたブースターは大いに盛り上がった。MVPに輝いたのはライジング福岡のマイケル・パーカー選手。第3回オールスターではMIPにも輝いており、オールスター男のパーカー選手が今年はどんな賞を手にするのかにも注目だ。
またオールスターで勝利したカンファレンスは、リーグ優勝できないというジンクスも気になるところ。今までイースタンが優勝した年は、3度ともウェスタン(大阪2回・沖縄1回)がリーグ優勝に輝いた。ウェスタンがオールスター初勝利を収めた昨年は、リーグ優勝はイースタンの浜松だった。今年のリーグ優勝をも占う(?)うえでも、オールスターの東西対決は気になるところ。勝利の行方はいかに!?年に一度のバスケの祭典を大いに楽しんでもらいたい。
取材・文/柴田愛子
マルコメ presents bjリーグ 2010-2011シーズン オールスター ゲーム in 大阪
イベントスケジュール
1月23日(日)
09:00~ 開場
09:00~09:15 選手お出迎えハイタッチ
09:15~09:55 選手コート内アップ
10:00~10:35 ダイナム 3Pコンテスト
10:40~11:20 エビスビール ダンクコンテスト
11:25~11:55 選手コート内アップ
12:00~12:30 オープニングセレモニー
・チア パフォーマンス
・選手入場
・国歌独唱:「大西ユカリ」
12:30~ ティップオフ
ハーフタイム ライブ:「BRIGHT」
会場:大阪府立体育会館